2011年11月3日木曜日

CGWORLD 2011 -クリエイティブ カンファレンス- (2011/10/23) のまとめ2

前回に続いて、CGWORLD 2011 クリエイティブ カンファレンスについてのまとめです。

今回は2コマ目に受けたモーションキャプチャスタジオのレビューです。
受ける前からトテモ期待していた講演でしたし、個人的にはトテモ有益でした。
帰宅後に集めたムービー等のリンク等も貼りながらご紹介します。

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ゼロシーセブン株式会社1400-1500
講演タイトル:モーションキャプチャのご紹介
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会場入りすると、Xsensロゴの書かれたスーツケースと専用スーツを着たアクターさんが現場にいて、池田さん 早川さん(アクター)という方々でした。あと操作用のノートPCが2台。
性能はHP製のミドルノートとのことです。OSは64bitでメモリだけはたくさん積んでいるようです。

最初の10分程度、ゼロシーセブンの紹介がありました。赤坂に事務所があり、各種キャプチャシス
テムを一箇所で試用できる。海外キャプチャの輸入販売を主業務にしていて、スタジオに縛られな
いモーションキャプチャの提供やサービスを目指しているそうです。
通常のモーキャプの他にフェイシャルやハンドキャプチャツールも提供していて、赤坂事務所では
格安でキャプチャサービスも可能だそうです。高品位をきっちり必要な場合は是非使ってください。

ここから怒涛のように本題に移って行きます。まずは超格安モーキャプツールから

■iPi desktop MocapiPiの紹介
http://www.ipisoft.com/

Kinectを中心にしたモーキャプツール。+でWebカメラ4台まで使うことができ、着の身着のままで撮影
できるのが最大の売り。今冬中にマルチKinect対応予定。ロシア製。

現在のバージョンは、Kinectの深度カメラで陰になるところはRIGかカーブ編集で吸収するか、そこら
で売ってるWebカメラ4台を扇型に並べてやる必要がある。補助カメラを使うと重なりの補正が効き
高クオリティで入力できるようです。自作のキャラをにiPi画面に出しながらのMoCapも可能都のこと
です。
webcamはペンライトでキャリブレーションできるので、キャップはずすとライトが丸見えになるタイプ
を1000円くらいで買って使用してくださいとのことでした。

youtubeに上がってるiPiビデオチュートリアルを見ればほとんどの機能が使えるようです。

開場では実際にKinectを使ってiPiのモーキャプを実演しました。
youtubeのチュートリアルと流れは全く一緒で、アクターがいない状態から録画開始して数秒、アク
ターが画面に入りTポーズをします。数秒姿勢を保持してからアクション開始して、収録が終わったら
ストップ。が基本Mocapサイクルのようです。感想はとにかく簡単。
エディタ内でカーブのフレーム間隔を参照したスムーズができるので、簡易編集が入出力なしにでき
ていました。人間一人のキャプチャがてき、首と足首には今後対応予定とのことですが、ここはRIG
で吸収するのがどこでも前提だと思うので問題ないかと。

実演してくれたことで非常に使いかっての良いツールだということがわかりました。
洋服も変わっておらず、チェックの長袖シャツにジーパンでしたし、特に目印も付けてませんでした。

コレは欲しい一品です。iPiと持ってなければKinect、1台1000円前後のwebカメラ4台とキャリブレ用


ペンライト、で10万以下?



続いて、かなり高価なアプリの代表格
■OrganicMotion OpenStageV2のご紹介
http://organicmotion.com/

キャプチャ形式としては、iPiの上位番みたいなもので、5人以上でも同時撮影可能な高級機です。
高速動作200fps対応でFireWire接続。データ記録は本体と外部ストリーミングに対応しています。
マーカー計測はバージョンアップで対応予定。カメラは8台からで32台まで拡張できます。
金額的に個人向けでは無いですね。シーグラフ2011の映像棒を持って演技してる映像が紹介さ
れているとのことでした。↓でしょうか

Ver2は2011年12月発売予定だそうです。ここからまぁ個人向きじゃないと思います。
目の保養だけはしっかりしておきました。

■Xsens-MVN 映像紹介
http://www.xsens.com/en/homepage-ja
http://www.0c7.co.jp/products/mvn/

いきなり空中でのMocapしてる映像から始まって度肝抜かれました。

センサー式のキャプチャシステムでジャイロと加速、磁気内蔵。ワイヤレスなので屋外でも使える
し、車に乗り込んでアクションするのも簡単!という謳い文句だそうです。
個人用途にはぴったりだし使える!値段が700万円!身長とか踝までの長さなど各関節をアクター
毎にファイル登録して切り替えていました。
ここはかなり売りたいらしく、スーツ着た方のデモンストレーションがありました。
まず、軽くキャリブレをした後にMocapボタンを押して記録開始。講演では実演もしていましたたが、
カーブデータは超滑らかできれいでした。裏山しいです。

家に帰ってから見つけてきた動画では、足首や手のひねりがきれいにとれてました。
超いい!でも高い!みたいな感じでしょうか。
レコーディングボタンを押すと自動で新規ファイルに保存されるのは地味に便利ですし、精度がとに
かく高いのが魅力だと思います。一括でモーションをエクスポートする事もできてましたし、プラグイン
を使うとモーションビルダーにリアルタイム転送も実演していました。別途購入が必要だそうです。





導入実績が山ほどあり、ゲームから映画、CM IronMan2のプリビズなどに使用されているとのこと
です。youtubeでいくつかでてきました。アクロバティックな超絶アクションを作る際でも、磁気式の強
みを生かして運動補助を付けてMocapできるようで、youtube動画でもそれが見られました。確かに
欲しい。でも700万。です。

■Qualisys OQUS
http://www.qualisys.com/
http://www.0c7.co.jp/products/oqus/
光学式キャプチャシステムで、これはホントに人間ならもうなんでも撮れる。
でも個人ではもう無理、手が届かない!というシステムです。
水中でもとれます。飛び込みからバサロまで!国立科学サポートセンターに18台導入済み。
サンプリングレートは500fps。



絶対にこのカンファに来てる人が買えないツールの後はちょっと毛色の変わった3dモデラーの照会がありました。
■LeoNar3Do
http://leonar3do.com/
専用3Dメガネを使ったモデリングツールだそうです。ちょっと前2chのまとめサイトで見かけたかもし
れません。映像見てるだけだとやっぱり微妙・・・。SDKがついているので自分でいろいろ拡張できる
ようです。一度本物をこの会社いって見ることができればいいなぁ。でもまぁ使わん気がします。
子供をプロモーションビデオに使うのはいかんかったんではないでしょうか。


最後は個人用途向けのフェイシャルキャプチャを紹介していました。 凄い時代です。

■ZignTrack
http://www.zigncreations.com/zigntrack2.php


マーカーつけてwebカメラでとるフェイシャルキャプチャだそうです。廉価版でソフトウェアだけだと5万
円でアプリとマーカーのテンプレがいくつか付属していて、マーカーは自分でこさえることもできるそう
です。BVHで吐き出し可能。poserにも行けるのが売りだとか。
上位番は10万切る位の価格でHDVカメラに対応し最大8台まで拡張可能とのことです。
他の超高額機器を見た後だと手が届くようなきがします。


--個人的なまとめ--

モーションキャプチャはこれからのゲーム業界的にも起業は勿論個人用途でも手軽に導入できるツールとして期待しているだけに、今回の講演は有益な情報を得られてとても感謝しました。
フリーツールとして出回っているKinectを使用したツールは、やはり精度の問題が一部悩みの種で
したので、それがそこそこのお値段で解消できるので、是非導入していきたいと思いました。

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